【Review】フランキー・ヴァリの瞳を観ずに恋してられない【東海岸はThe Four Seasons】

ワーナーミュージックの御大、宮治淳一先生は言った。

「85歳だよ、加山さんより3歳も上。」

コブラツイスターズの清水先生も、満面の笑みで会場に姿があった。


ぼくがフランキー・ヴァリの存在を意識したのは、

Act Against AIDS 2006 桑田佳祐「星条旗よ永遠なれ!?〜私のアメリカン・ヒーローズ」

にて、一曲目の衝撃「Sherry/Four Seasons(1962)」であった。


そこから時を経て、クリント・イーストウッド監督による

2014年・映画『ジャージー・ボーイズ』(Four Seasonsの伝記映画)が公開。

ぼくはこれを観て、即サントラを購入、そして向かった先がブランディンであった。


だから開演前に宮治さんに聴かれた時、こう答えた。

「あれ、こういう趣味あるの?」

「あの映画を観てレコードで聴くために、通うようになったんですよ」


人見記念講堂は息を呑む静けさから、暗転。

メンバーが登場するとともに、過去の映像・写真が歴史を映し出す。





オープニングナンバーは、

Working My Way Back To You(君のもとへ帰りたい)。

サラリとフランキー・ヴァリが登場、歓声が人見記念講堂を包む。


鳥肌である、フランキー・ヴァリが目の前で歌ってんだ。

現状、死ぬまでに一度は拝みたいアーティスト(The Libertinesはクリア)

①ビーチ・ボーイズ

②フランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズ

③竹内まりや

の中の、②を今夜クリアしてしまったのだから。


Working My Way Back To You(1966)は、

今回の最後の…来日記念ベスト盤のタイトルにもなっている。

ぼくも頑張るよ、君のもとへ帰れるように。


そして間髪入れずに同じく1966、

Opus 17 (Don't You Worry 'bout Me)。

あー死ぬかと思った、これ一時期我がラジオ番組のOPでしたので。

管楽器はSAX、Trombone、Trumpetの3本だったと思う。

それだけなのに重厚なサウンド、しかも60sの音になっちゃってる。凄まじい音壁。

サヨナラを言う前に、甘いパイでも食べようぜ。


MCを挟み、

Beggin'(1967)

なんだろうこの不思議な高揚感は、何かドラマが始まる気がするんだ。

君に懇願しているんだ、愛の手を差し伸べておくれよ。


そして今回のベスト盤からは外れた

(ザ・ディフィニティヴ・ポップ・コレクションには収録)、

Save It for Me(1964)


Dawn (Go Away)/悲しき朝やけ(1964)

60s王道ポップスが炸裂、止まらないHa〜Ha!!

山下達郎先生曰く

「洋楽を聞く人間にとっては、ビーチ・ボーイズとフォー・シーズンズは踏み絵みたいなものだからね。隠れキリシタンの。」

そう、竹内まりや「もう一度」の元ネタのひとつである。



Tell It to the Rain(1966)。

こちらもザ・ディフィニティヴ・ポップ・コレクション収録。

サビの上がっていく温度と、そこからマイナーへの低温チェンジが

やっぱり「思い出はいつの日も雨」と教えてくれる。


さてここでまたMC。

MCといってもほんの少し語るだけ、休まない爺ちゃん。

もはや東京オリンピックに出るべきだよフランキー・ヴァリ。

(ちなみに何言ってたかまでは覚えてない!)


ここで一応バラードに分類されるか?

フランキー・ヴァリの高音が、切なさを殺せない。

人生が走馬灯のようにキラキラ光る。

I've got you under my skin/君はしっかり僕のもの(1966)

オリジナルは1936年のミュージカル映画『踊るアメリカ艦隊』

(エレノア・パウエル主演)の挿入歌としてヴァージニア・ブルースの歌唱。

後にフランク・シナトラの代表的楽曲に。


ディスコ時代の幕開けを告げるダンスナンバー。

Swearin' to God/神に誓って(1975)

ここでビーチ・ボーイズとの相違点として、

あぁなるほど、時代にしっかり追順しているなと想う。

ブライアン・ウィルソンはDISCOはやらないw




talkを挟み、

Silence Is Golden(1964)

コーラス隊は4人のイケメンが踊り歌うパッケージ。

フランキー・ヴァリを含めた5人が一列に並び、

完璧なコーラスワークで、声って楽器なんだと教えてくれる。

余談だが基盤に賛美歌がある文化って、音楽強いと思う。


そして突然のビートをぶっ込んでくる、モータウンからこんにちは。

恥ずかしながらこの曲をぼくは知らなかった。

The Night(1972)

70年代初頭、鳴かず飛ばずだった中での大ヒット曲であるという。

ヤバイよ、椅子の上でタコ踊りしたい衝動が止まらない。


さぁこのままロックンロールで殺してくれ、と心中を決意した瞬間に

フランキー・ヴァリ最高の人生の集大成的ソング(というジャンル分け)。

Fallen Angel/天使の面影(1976)

見事にぼくのタコ踊りを阻止し、最高にイカした夜に涙が。

こんなん出して、いいよね、単なるオールディーズで片付けられないんだよ。


さぁtalkを挟み、会場の熱気が上がる。

Grease(1978年)、来ましたこのボス感、美空ひばりが出てきそうな。

人気舞台の映画化『グリース』の主題歌、

ビージーズのバリー・ギブ作曲、第1位獲得曲。

本当にフルオーケストラがいる錯覚に陥る、やべぇすげぇ。


どんどんぶちかましてくれ!!

Who Loves You(1975)

やっぱりね世界的にポップス史は1975年なんですよ。

どうぞよろしく、

11/4(祝月)@武蔵小山アゲイン

第一部…ぼくらの茅ヶ崎物語' PARTY

第二部…ゼミナール:音楽古文書学 1975年

島村文彦&釈順正

60sのフォーシーズンズ、コーラスワークを使用しつつ、

75年の音を鳴らしちゃっているから大変なの、大名曲。


「Romantic The 60s」コーナーに突入。

※ALBUM『Romancing the '60s 』(2007)


Call Me

Spanish Harlem

My Girl/Groovin'


やっぱりぼくらは永遠に60年代から抜け出せないのである。

Oldies But Goodies...

あの夏を振り返る、人生はENDLESS秋。


そんなおセンチなぼくらにとどめを刺す。

My eyes adore you/瞳の面影(1974)

70年代に入りチャートにフランキー・ヴァリが戻ってきた、

アルバム"Closedup"収録。1975年Billboard最高位1位。


さぁて、そろそろ終活を始めるか、と思ったのだが

フランキー爺ちゃんはまだまだやる気満々だった。

December,1963 / 1963年12月 あのすばらしき夜(1975)

確か映画『ジャージー・ボーイズ』の冒頭で流れていて、

何これ?誰の曲?って思った気がする。


そう、フランキー・ヴァリがメインボーカルではなく

彼がこの頃から難聴に苛まれていたため

初めて脇のボーカルを担当していたのだ。

コーラス隊4人がそれぞれメインボーカルをとる。

なんという…もはや演出じゃないか!!


そしてフランキー・ヴァリが80年代以降も流れるアイコンとなったこの曲。

Can't Take My Eyes Off of You/君の瞳に恋してる(1967)

82年、Boys Town Gangのディスコ調アレンジにより、日本やイギリスなどで大ヒット。

どんな形でもカバーはやっぱり必要なんですよ。

想い出の渚がハンターズにカバーされた時、とても嬉しかったと

述べていたワイルド・ワンズ島英二氏の言葉を思い出す。


そしてHIT MEDLEYとステージはいよいよ終盤に。

ここから客は総立ち、大合唱、星条旗を振り回す奴は居なかったけど。

ダニー飯田とパラダイスキング万歳。


Sherry(1962)

〜Big Girls Don't Cry/恋はヤセがまん(1962)

〜Walk Like a Man/恋のハリキリボーイ(1963)

〜Bye Bye Baby (Baby Goodbye)(1965)


年代順にちゃんとやるとこが憎い、泣ける。

バイ・バイ・ベイビーで〆るのが憎い、泣ける。



もうね、フィル・スペクターが見えちゃうんだよ。

東海岸のフォーシーズンズ、西海岸のビーチ・ボーイズ。


さぁ、そろそろお別れの時間だね。

Rag Doll / 悲しきラグ・ドール(1964)

ドンドドン・ドンドドン、ソングの東海岸形態。


彼女は、ぬいぐるみだから、

「そんなぬいぐるみだから」って

みんな言うから

でも僕はそんな彼女を愛してるのさ、

彼女にいなくなって欲しくは無いのさ

Ahh、そのままの君が好きなんだよ


フィナーレのファンファーレが鳴り響く。

Let's Hang On(1965)

ファズGtを使っちゃうところがエモいんだよな、

その音でぼくを殺してください。

「メロディがしっかりしていてみんなが歌うことができる。今の歌はそうではない。」

「みんな、自分たちの身近にあることを歌っていた。今は政治性が強くなってしまった。偉大なラブソングはどこに行ったんだろう。私にとってはそれこそが音楽なんだ」


ありがとう、フランキー・ヴァリ、あなたに逢えてよかった。

僕らサヨナラなんて良くないよ

本当の愛は沢山の試練があるものさ

ああ 泣いてしまうよ


離しちゃだめさ 手にしたものを

手離しちゃいけな沢山のものがある

僕たち 沢山の愛を持っている

ぎゅっと握って

しがみついて

離さないで

僕たちが手にしたものを


きみは言う「もう行くわ 終わりなの」って

すべてを投げ出し 愛を粉々にするつもりかい

(壊すだなんて)もう言わないでくれよ

(壊すだなんて)だめだよ 僕たち後悔するよ




11日人見記念講堂、13日大阪。行けるなら後悔する前に行くべし。

ジャニーズってこれをやりたかったんだなと、

完璧なアメリカのパッケージショーに、人生の価値観が変わります。

https://frankievalli-japantour.com/


演目プレイリストまで作ってやったぜ!

予習復習学習よろしく哀愁。




順正

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