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【Review】ヘルマンと岡本洋平の観【BAYCAMP2019】

Knockin' on Heaven's Doorが流れる。

ディランじゃない、今夜のロックな神様

Hermann H.&THe Pacemakersがサウンドチェックをしている。


STAFFが慌ただしく動く。

降雨予報は21:30から。

機材が雨に濡れないように、養生、シートを被せる。

まだ本降りではないが、霧雨がSTAGEを濡らす。


21:40、テケテケTenguが鳴り響く。メンバー登場。


みなさんこんばんは。見事に雨が降ってきた、大丈夫?

今日は一番いいライブをやろうと思ってるんで。

本当に僕らができることをすべて、やりたいと思います。


「ヘルマンを観に来た!」

歓声があがる、ロックショーのはじまりだ。

1、2、1234…


M1.東京湾(2001)





溝田志穂のKeyが突き刺さる。

「さぁ海に棄てようぜ!!」

「Bay of TOKYO!! Bay of TOKYO!!」


川崎の海に棄てようぜ兄貴。

そして拾おう、ゴミ屑の光る夜明けを。


ドラムソロ、サトウトモノリのベースソロ、

平床政治のGtが夜の京浜地区を震わす。

そして岡本洋平が刻む、Wolfが跳ねる。


M2.Dance,don't run!(2014)





急がば廻れじゃない、

急がば踊れだ、真夜中育ちの民よ。


Gt平床と初めて喋る機会があった。

「今夜は踊らせてくださいね」

「おっけい、また今度ゆっくり飲もう」

1つ目の約束は果たされた。


雨は降ってはいるがまったく気にならない程度。

雨の神様という溝田も、濡れた髪が艶かしい…

このバンドにゃ、女神がいる。


まぁいいや、新曲やります。


M3.戦争とバースデー(?)

新しい、40代となったヘルマンを象徴するような

腰にずっしりと来る楽曲だ。


みんなも一緒に!

「ララララー、La La La…」

初聴でも歌えてしまう、身体に染み込む最高のメロディー。

名曲は一回聴けば覚えられるんだ。


20年以上やってますが、今が最高に楽しいです。

色んなことが多分いま、ほんとうの意味で結びついたんだと思います。


様々な過去がある。

それはヘルマンにも、そしてぼくにも。

でもそのどれ一つも無駄ではなかった。

全てを肯定できる、それがロックンロールなんだよね兄貴。


ぼくらがHermann H.&THe Pacemakersです!!

「アクション!!アクション!!」


M4.アクション(2002)





やっちまえ、ヘルマン。半端な星空を切り裂け。


ラララララまだ迷ってる途中さ


多分ぼくらは一生迷い続けるんだ。

娑婆世界は悲しいクイズばかり、嫌になっちまう。

目的地がない旅は、放浪と呼ぶ。

でも目的地が決まっていれば、それは放浪ではない。


ヘルマンと兄貴の目的地は、「絶対ぬげないスニーカー」だ。

目的地が決まっているから、迷っていても必ずたどり着く。

その迷いさえも楽しんで、踊らせてくれるのが

Hermann H.&THe Pacemakersである。


終わった途端、土砂降り。

ほら、言葉の果てに雨が降る。


順正


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