尾崎紀世彦メモリアルイヤーズ実行委員会

初期5作のアルバムをデジタル配信 !





日本を代表するポップスシンガー尾崎紀世彦は、今年ソロデビュー55周年を迎えた。尾崎が1971年にリリースした『尾崎紀世彦 ファースト・アルバム』から1972年の『KIEYO'72/尾崎紀世彦アルバムNo.5』までの初期のオリジナル・アルバムを10月1日に5作品同時にデジタル配信する。
日本のポップス界を代表する歌手・尾崎紀世彦は、豊富な音楽経験と豊かな声量に支えられた圧倒的な歌唱力で多くの人々を魅了し続けている。尾崎は神奈川県茅ヶ崎市で育ち、幼少期からラジオを通して洋楽に親しんだ。中学の同級生らが組んだハワイアンバンドからその音楽生活をスタートし、カントリーバンド〈ジミー時田とマウンテン・プレイボーイズ〉、コーラス・グループ〈ザ・ワンダース〉で活動。1970年8月25日発売のシングル「別れの夜明け」でソロデビューした。
1971年、ソロ2枚目のシングル「また逢う日まで」は、筒美京平の作曲・編曲による印象的なイントロと、16ビートというそれまでの歌謡曲には稀だったサウンド。男女の対等な別れを描いた阿久悠の詞。そしてカラッとしてパワフルな尾崎の歌唱により、日本歌謡界の新しい幕開けを感じさせ衝撃を与えた。尾崎はこの曲で日本レコード大賞と日本歌謡大賞の初のダブル受賞という快挙を成し遂げており、「また逢う日まで」は現在でも昭和を代表する楽曲である。翌年には「ゴッドファーザー〜愛のテーマ」もヒットさせている。その後もCM曲、アニメ主題歌なども含め印象に残る曲を発表しつつ、積極的にジャズやポピュラー、ハワイアン、カントリー、J-POPなどジャンルを問わず名曲をカバーし、尾崎の歌唱により楽曲に新たな魅力が見出された。しかし2012年5月30日、惜しまれつつ69歳で逝去。
今回、尾崎紀世彦が1971年にリリースした『尾崎紀世彦 ファースト・アルバム』から1972年の『KIEYO'72/尾崎紀世彦アルバムNo.5』まで、わずか2年の間に発表した5作のオリジナル・アルバムを同時にデジタル配信する。
記念すべき『尾崎紀世彦 ファースト・アルバム』は「この胸のときめきを」「男の世界」「スピニング・ホイール」「ラブ・ミー・トゥナイト」「明日に架ける橋」「アンチェインド・メロディー」など洋楽のカバーを12曲収録。
『尾崎紀世彦セカンド・アルバム』は1stシングル「別れの夜明け」、2ndシングル「また逢う日まで」、3rdシングル「さよならをもう一度」を含むオリジナル6曲+カバー6曲という構成。
『尾崎紀世彦アルバムNo.3〜マイ・フェイバリット・ソングス』は再び「シーズ・ア・レディー」「太陽のあたる場所」「酒とバラの日々」「イエスタデイ」「ある愛の詩」など洋楽カバーを12曲収録。
『尾崎紀世彦アルバムNo.4』は5枚目のシングル「愛する人はひとり」を含むオリジナル3曲と「どうにかなるさ」「雨のバラード」「おまえと夕陽」などの日本のポップスのカバー9曲で構成。
そして5作目となる『KIEYO'72/尾崎紀世彦アルバムNo.5』は、再びファースト・アルバムと同様に「ゴッドファーザー〜愛のテーマ」「マイ・ウェイ」「君の友だち」「スーパースター」「ラヴ」など洋楽カバーを全12曲収録している。
現在では入手困難となっているオリジナル・アルバムに収められた、若き日のパワフルな尾崎の歌唱を、最新のデジタル・リマスタリングでぜひ楽しんでほしい。
実行委員長:尾崎彰彦
55年も聴いてくださっている方がいらっしゃるっていうことは、僕は大変にありがたいと思ってます。
親父や僕がバレエを始めた時代には、録音自身がありませんでした。
そこからレコードがあって、オープンリールテープ。それがなくなって、今度はカセット。
そうしてCDになって、今はデジタルと、音楽の形が変わってきました。
弟・紀世彦は耳が良くて、とても器用な人間でした。だからこそあの歌の数々が生まれたんだと思います。
こういう時代の変化の中で、次の世代の方々にも弟・紀世彦の音楽を聴いてもらえると、ありがたいです。
実行委員:
本城和治 (元日本フォノグラム・フィリップスレーベル邦楽ディレクター)
小栗俊雄(元ザ・ワンダース メンバー・日音 制作ディレクター)
鈴木啓之 (音楽評論家/アーカイバー)
宮治淳一 (ラジオDJ)
釈順正 (湘南ロックンロールセンターAGAIN代表)

01
尾崎紀世彦 ファースト・アルバム
オリジナル発売 1971年5月25日
M.01 この胸のときめきを
M.02 男の世界
M.03 スピニング・ホイール
M.04 ラブ・ミー・トゥナイト
M.05 思い出のグリーン・グラス
M.06 ヴィーナス
M.07 明日に架ける橋
M.08 太陽は燃えている
M.09 レット・イット・ビー
M.10 最後の恋
M.11 恋はフェニックス
M.12 好きにならずにいられない
M.13 アンチェインド・メロディー
M.14 ラスト・ワルツ

02
尾崎紀世彦セカンド・アルバム
オリジナル発売 1971年7月5日
M.01 また逢う日まで
M.02 今・今・今
M.03 夕やけの誓い
M.04 帰郷
M.05 おす犬
M.06 別れの夜明け
M.07 さよならをもう一度
M.08 あなたのすべてを
M.09 愛のフィナーレ
M.10 遠くへ行きたい
M.11 忘れないわ
M.12 雪が降る

03
尾崎紀世彦アルバムNo.3
〜マイ・フェイバリット・ソングス
オリジナル発売 1971年11月5日
M.01 シーズ・ア・レディー
M.02 夜のメロディー
M.03 太陽のあたる場所
M.04 酒とバラの日々
M.05 イエスタデイ
M.06 サバの女王
M.07 ある愛の詩
M.08 ジョージア・オン・マイ・マインド
M.09 ラバーズ・コンチェルト
M.10 ハッシャバイ・マウンテン
M.11 忘れじの感傷
M.12 ジ・エンド

04
尾崎紀世彦アルバムNo.4
オリジナル発売 1971年12月20日
M.01 愛する人はひとり
M.02 どうにかなるさ
M.03 青空は知らない
M.04 ドゥー・ユー・ノウ
M.05 サンゴ礁の娘
M.06 蒼空
M.07 忘れていた朝
M.08 雨のバラード
M.09 おまえと夕陽
M.10 めぐり逢い
M.11 自由であれば
M.12 こころの炎燃やしただけで

05
KIEYO'72/尾崎紀世彦アルバムNo.5
オリジナル発売 1972年8月25日
M.01 ゴッドファーザー〜愛のテーマ
M.02 クエスチョン 67 & 68
M.03 愛の誓い
M.04 マイ・ボーイ
M.05 愛はひとり
M.06 マイ・ウェイ
M.07 君の友だち
M.08 スーパースター
M.09 オールド・ファッションド・ラブ・ソング
M.10 ラヴ
M.11 スマック・ウォーター・ジャック
M.12 イエス・イッツ・ミー
尾崎紀世彦 プロフィール
1943年1月1日、東京都渋谷区に生まれる。ほどなく神奈川県茅ヶ崎市に転居。1960年ごろ中学の同級生らが組んだハワイアンバンドに参加、のちに〈ジミー時田とマウンテン・プレイボーイズ〉にセカンドボーカルとして所属。1967年からコーラス・グループ〈ザ・ワンダース〉として活動。1970年8月25日発売のシングル「別れの夜明け」でソロデビュー。翌1971年3月5日にリリースした2ndシングル「また逢う日まで」が大ヒットし、その年の第13回日本レコード大賞と第2回日本歌謡大賞をダブル受賞。第22回NHK紅白歌合戦に、白組トップバッターとして初出場を果たした。
その後「さよならをもう一度」「愛する人はひとり」「ゴッドファーザー〜愛のテーマ」などをヒットさせ、1987年にはアサヒ生ビールのイメージソング「サマー・ラブ」が話題となる。1994年からはテレビのバラエティ番組で、当時のヒット曲をカバーし注目を集める。
ライブでは、自身のヒット曲に加え、ジャズ、ポピュラー、ハワイアン、カントリー、J-POPなど様々なジャンルの曲をカバーし、オーケストラとも共演するなど幅広く活動。日本ポップス界の第一人者として多くの人々を魅了した。2012年5月30日、69歳で逝去。
グッズ
今回配信される初期5作のアルバムにちなんだ尾崎紀世彦グッズが2025年内発売予定!
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評伝『尾崎紀世彦伝(仮)』
2026年3月出版予定!
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